お金のやりくり

お金の相談を受けていると、貯金はしたいけどやり繰りが大変という声を聞くことがあります。

一方で毎月着実に資産を増やしていく方もいらっしゃいます。

資産を増やせるかどうかの要因の一つとして、自身の資産状況の把握という点があげられます。

当たり前と言ってしまえばそれまでのことですが、大切なことなので今一度改めてお伝えしていきます。

 

資産構成


まず、いまご自身でどれだけの資産をお持ちでしょうか。

会計学上のお話をするとややこしくなってしまいますので、ここでは難しく考えずに「資産=価値があるもの」と考えましょう。

お財布に入っている現金や銀行に預けてある普通預金、定期預金はおそらくほぼ全員がお持ちでしょう。

最近は電子マネーをチャージしている方も多いかと思いますが、これも資産です。

また、満期時や解約時にお金を受け取れる保険もここでは資産と考えます。

投資信託も同様です。

他には車や家屋、土地も売却することでお金を受け取れるので資産とします。

高級時計や骨董品、金塊なども立派な資産ですね。

次に、それぞれの資産の特徴を次の2つの観点から考えてみて下さい。

・流動性

すぐに換金できるものなのか、一定程度の時間がかかるものなのか。

自由に換金できるのか、なんらかの条件があるものなのか

・価値の変動

持っていても価格は変わらないものなのか、変動するものなのか

長期間保有すると価値が上がり続けるものなのか、下がり続けるものなのか、もしくは上下するものなのか

そして[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]自分の資産を特徴毎に分類し、総資産に占める割合を考えて[/su_highlight]みて下さい。

ちなみに、専門用語ではこれをポートフォリオと呼びます。

 

流動性が高い資産は持っていると安心ですが、価値は上がらないもしくは上がり方が緩やかなものが多いですね。

一方価値が上がりやすい、つまり運用利率が高い物は流動性に劣る場合があります。

これは普通預金と定期預金をイメージするとしっくりくるのではないでしょうか。

 

予定は都度変更していく


大切なのは資産構成を把握し、様々な特徴を持った資産を[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]バランスよく保有[/su_highlight]することです。

特徴が偏らないことはリスク分散にもつながります。

このバランスには普段からお伝えしている通り模範解答はなく、プラン次第です。

そして[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]プランはなにかあれば都度変更[/su_highlight]されるものだと認識してください。

全体を把握しているからこそ、何かあったときにも最適な変更手段がとれるのです。

 

これは料理も同じですね。

例えば1週間分の献立を考えて冷蔵庫に食材を買いそろえていたとします。

ご近所さんから旬のものをお裾分けしていただくこともあるでしょう。

急な来客にあり合わせで何か作らなければいけないこともあるでしょう。

冷蔵庫の中を見て、賞味期限や使い道に合わせて対応出来るとやり繰り上手と言えますね。

 

まとめ


上手な資産形成のためには、まず自分の資産の構成を知る事です。

そしてプランに合わせて最適なバランスにしていきましょう。

予定が変更になれば都度見直していけば良いのです。

慣れないうちは戸惑うかもしれませんが、回数を重ねれば上手くできるようになるものです。