土地の価値その1

毎年この時期になると路線価が発表されます。

前年との比較や、日本一の価格はどこだという報道を耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

土地の価格というと専門家以外は普段あまりなじみのないものかもしれません。

そこで今回から土地の価値の決め方についてお話ししていきます。

 

路線価とは


公的機関が公表する土地の価格は路線価、公示地価、基準地価の3つです。

そのうち路線価とは、道路に面する標準的な宅地1平方メートル当たりの価額のことです。

路線価が用いられる場面は主に相続税と固定資産税の計算です。

これらはそれぞれ相続税路線価、固定資産税路線価と呼ばれます。

相続税路線価は国税庁により公表されます。

これが毎年7月初旬に発表されるものであり、最近報道されているものです。

一方、固定資産税路線価は各市町村により公表されます。

公表された路線価は国税庁HPから誰でも確認することが出来ます。

路線価を用いた地価の算出


路線価を用いて正確に土地の価格を算出するのは、複雑な計算過程があるためやや難しいかもしれません。

実際に相続税等の計算に利用する際には専門家に協力を依頼するのが良いでしょう。

 

ただし、おおまかな計算であればすることが出来ます。

なんとなくのイメージで捉えるならば、「どのくらい価値のある道路」に「どの程度面して」いて「どのくらいの面積を持って」いるのかを計算していくことになります。

 

道路の価値は[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]その地区がどのような属性を持つか[/su_highlight]に左右されます。

地区および地区と借地権割合の適用範囲を示す記号(国税庁HP路線価図の説明より引用)

 

仮に自分が土地を買ってお店を開くとなると、やはり人通りは重要な選定ポイントになるのではないでしょうか。

ビル街や繁華街は人の往来が盛んなため土地の価格が高そうですね。

一方で工場地帯は出入りが特定の人に限られるためそこまで高くはならなそうです。

 

また、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]1つの道路に面している土地よりも、2つ、3つの道路に面している土地の方が利便性に優れる[/su_highlight]ために価値が高そうですね。

四方を道路に囲まれていればなおさらです。

 

加えて、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]土地は正方形に近い方が活用しやすい[/su_highlight]のも感覚的に掴めるのではないでしょうか。

自分の部屋に置き換えて考えると、いびつな形をしているよりも四角形に近い方が家具の配置がしやすいですよね。

 

これらの条件を加味しながら計算していくことで、おおまかな土地の価格を算出することが出来ます。

詳しい算出方法が知りたければ国税庁のHPをご覧ください。

  

まとめ


正確に計算しようとすると、説明が複雑で躊躇われるかもしれません。

ただ、考え方は意外と感覚的に理解できるものだったりします。

ご自宅の周りや思い出の場所などの路線価を調べて計算してみるのも面白いですよ。

間違えても誰に迷惑がかかる訳でもありませんので、頭の体操に計算してみてはいかがでしょうか。