金融リテラシー_その7

金融リテラシーは生活スキルとして身につけるべき時代です。

最低限習得すべき基準を示した金融リテラシーマップについてのシリーズの7回目を迎えました。

身近なものこそ正しい付き合い方をしているか否かで結果が大きく異なります。

今回はローン・クレジットについてお話していきます。

 

借入との正しい付き合いかた


ローン・クレジットというのは要するに借金、借入です。

借金といっても消費者金融のようなものばかりではありません。

クレジットカードは名前からすぐに想像できるものですが、他の例を挙げると奨学金、自動車ローンや住宅ローン、携帯電話の分割払いもローンですね。

[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]多くの人が既に利用したことがある、もしくは今後利用する[/su_highlight]であろう日常生活において身近なものです。

これらの借金との付き合い方は正しい知識を身につけているか否かでその後のお金状況に大きな影響を与えます。

複利効果については過去に紹介していますが、資産運用は複利効果を活用してお金を増やしていくという考え方です。

一方で負の複利効果は絶望的です。

いわゆる雪だるま式に借金が増えていくというものです。

ただし、誤解されがちですが借金というのは必ずしも悪いものではありません。

[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]金利の低いところからお金を借りてより高いところに預けることが出来ればお金は増えていきます。[/su_highlight]

早期返済、繰上げ返済をするのが必ずしも正しいわけではないので、ライフプランに合わせて長期的な目線で判断していくことが重要です。

 

各年代で身につけるべき基準


若年社会人においては、

○住宅ニーズを考慮したライフプランを描いている

ライフプランの中に、住宅ニーズを位置づけている

・自らのライフプランを実現するうえで、住宅ローンによる住宅購入が、一括購入や賃貸等に比べてより適切であるか否か、様々な要素(収入、年齢、家族構成、相続など)を考慮し、検討している

○住宅ローンについて基本的な特徴を理解している

・年収を上回る借入額となることが多く、返済期間は多くが10年~35年程度と長期にわたること

・住宅ローンには、民間ローンと公的ローンがあり、種類や提供する金融機関によって金利タイプ、金利、諸費用、借入限度、借入条件などが様々であること

・自己資金を多く用意することによって、返済負担を軽減することができること

○住宅資金が必要になる時期を考え、資金の準備を計画することができる

○借りた奨学金を返済中の場合は、奨学金の返済を延滞したときの影響や返済猶予制度などについて理解したうえで、着実に返済する

 

一般社会人においては

○現在とリタイア後の住宅ニーズを考慮したライフプランを着実に実行しつつある

○住宅ローンについて基本的な特徴を理解している

・年収を上回る借入額となることが多く、返済期間は多くが10年~35年程度と長期にわたること

・住宅ローンには、民間ローンと公的ローンがあり、種類や提供する金融機関によって金利タイプ、金利、諸費用、借入限度、借入条件などが様々であること

・自己資金を多く用意することによって、返済負担を軽減することができること

 

また、若年社会人と一般社会人共通で

○住宅ローンを組むに当たっては、必要となる具体的知識を有している

・「変動金利型」、「全期間固定金利型」、「固定金利期間選択型」といった複数の金利タイプを用意している金融機関が多く、金利が変動するタイプでは、ローンを組んだ後の国内の金利水準の変動によって返済額が変わるリスクがあること

・金利のほかに、諸費用を要すること(税、手数料、保証料、保険料など)

・返済方法は、毎月元利均等返済する方法のほか、元金均等返済する方法もあること

・余裕資金が増えた場合などは原則として繰り上げ返済が可能であること(ただし手数料が発生する場合がある)

・長期にわたる返済期間内に、金融経済情勢の変化によっては金利負担が上昇したり、失業その他による収入減によって返済できなくなる事態があること

ライフプランの見直し(家族構成の変化、親の介護、転職など)により住居を売却したい場合でも、売却価額が住宅ローンの残債に満たない可能性があること

○自己の返済能力等に応じた適切な住宅ローンを組むことができる

・複数の金融機関、商品を比較し、金利タイプ、金利、諸費用、借入限度、借入条件などが自分のニーズに合ったものを適切に選択することができる

・各種の金利タイプのメリット・デメリットを理解したうえで、経済状況と自らの返済能力(特に金利上昇時)に応じた金利タイプの選択を行うことができる

・「借りられる金額」と、安心して「返すことができる金額」は異なることを理解し、自らの返済能力を把握したうえで借入額・返済期間・金利タイプを判断・決定し、無理のない返済計画を立てることができる

・返済計画を立てるに当たっては、返済額のほか、住宅の取得・維持に要する税や諸費用などの負担、将来の教育資金や老後資金などの貯蓄、ライフプランの見直しの可能性なども考慮することができる

○住宅ローンの返済期間中は、定期的に返済額と収入、負債と資産のバランスをチェックのうえ返済計画の見直しを要しないかを確認し、必要に応じて、金融機関や専門家に適宜相談しつつ、繰り上げ返済や条件変更を検討することができる

○住宅ローンの返済の延滞が生じる懸念がある場合には、直ちに金融機関や専門家に相談して対応を検討するようにし、安易に他の借入れを返済原資に充てるなどをしない

 

高齢者においては

○リタイア後の生活の安定のために、必要に応じて負債と資産のバランスを見直せる

 

他には年代を問わず共通して

○資産形成に結び付きやすい住宅ローンと異なり、カードローン等やクレジットカードの利用は資金を費消してしまいやすいことに留意する

○カードローン等やクレジットカードの利用は、生活設計の中で位置づけ、無計画・無謀な利用を避けるべきことを理解している

○カードローン等の消費者金融やクレジットカードの特徴とメリット・デメリット、とりわけ利用方法を誤ると返済できなくなる可能性があることを理解する

クレジットカードには、複数の支払い方法があり、分割払いまたはリボルビング払いを選択すると、手数料(金利)負担が生じる点に留意する

○72の法則について知り、活用できる

○ローンやクレジットの返済を適切に履行しない場合には、信用情報機関に記録が残り、返済を滞った直接の相手方以外の金融機関、業者からも借入等が難しくなることを理解する

○自己破産すると、債務を免れる一方で、財産を失うほか、本人の社会生活において一定の制限(一定の職業に就けないなど)を受けることを理解する

○今後の収入を考えても払えそうもないほどの借金を抱えてしまった場合には、適切な機関に相談することができる

○カードローン等の消費者金融やクレジットカードを利用する際には、いくら借りられるかではなく、いくらなら返せるかを考えて、あらかじめ自分自身の限度額を決める

○カードローン等の消費者金融やクレジットカードを利用する際には、何のために借りるのか、なぜ必要なのかを明確にする

○カードローン等の消費者金融やクレジットカードを利用する際には、返済完了までの計画を立てる

○カードローン等の消費者金融やクレジットカードは、借金返済のためには利用しない

○カードローン等の消費者金融やクレジットカードを利用する際には、必ず金利や契約内容を確認する

○カードローン等の消費者金融やクレジットカードを利用する際には、悪質な業者や商法に注意する○物品販売等とローンやクレジットを組み合わせた悪質商法が多いことに留意する

 

まとめ


ローンやクレジットは普段の生活で身近にあるものです。

身近にあるからこそ使いこなせるか否かで大きな差が生じてきます。

金融リテラシーを身につけてお金を守り、より豊かな生活に近づきましょう。

次回は資産形成商品について紹介します。