バブル経済その1

9月14日に日経平均株価が30,732円をつけ、バブル以来の最高値を更新したと話題になりました。

日経平均は前回までお伝えしてきた景気を表す経済指標の中でも最もよく耳にする指標の一つであり、なじみ深い物であると言えるでしょう。

ところで、バブル以来のバブルについて、教科書でしか知らない方も多いことと思います。

そこで今回はバブル経済についてお話ししていきます。

 

バブル経済ってなに?


バブルとは泡の事です。

つまり、泡のように実態の価値以上の評価が生じている経済状態を、泡が膨らんでいく状態を模してバブル経済と呼ばれているのです。

近年の日本では1980年代後半から1990年代初頭までがバブル経済に相当します。

原因は次回詳しくお伝えしますが、急激な円高が進行したことにより多くの投資かが為替リスクのない国内市場に運用資金を向けました。

その結果株式市場や不動産市場で価格が上昇します。

その価格の上昇が個人や企業の含み益を増大させた結果金融機関の融資も膨らみました。

そして 誰もがお金があると思い込んだ生活 を始めてしまったのです。

 

身近なバブル


少し前にゲーム機の転売が話題になりました。

コロナウイルスが流行り始めた頃にはマスクの価格が高騰したことも記憶に新しいですね。

ゲーム機やマスクそのものの価値と比較すると異常ともいえる金額で取引が行われていたと言えます。

値段というのは需要と供給で決まるため、高くても買いたいという人がいれば上がります。

こういった思考で売買を行う場合は、 そのもの自体を必要としている訳ではなく、売買益を得ることが目的 ですね。

どれだけ高い値段で買ったとしても買値よりさらに高い値段で売ることが出来れば儲かるということになります。

このような取引を投機目的の取引と呼びます。

投機目的での取引が活発に行われていくことで、 過剰に値段が高騰していく のです。

ただし、なにかしらのきっかけでバブルは崩れます。

前述のマスクやゲーム機の例であれば、需要に供給が追い付かないことで市場から商品が枯渇してしまい値段が高騰しました。

しかし、市場に商品が出回るようになると価格は適正な範囲に戻り始めます。

定価の2倍で仕入れても3倍で売れたら良い、と考えていた人が、ちょうど供給が追い付いたタイミングで在庫を抱えてしまうと悲惨です。

定価の2倍で仕入れたのに周りでは定価で販売している商品で溢れているため、投げ売りすることに繋がります。

これがバブル発生から崩壊までの流れです。

 

まとめ


日本の経済史において、区切りの一つとして扱われるのがバブル時代です。

当時の恩恵を受けた社会人の多くは定年退職を迎えている時代になりました。

ただ、規模は違えども身近なところでバブルは生まれてははじけているのです。

身近なものとして捉えると、経済史における出来事も理解しやすくなるのではないでしょうか。