金融リテラシー_その9

前回まで8回かけて金融リテラシーマップについてご紹介してきました。

これらは生活スキルとして最低限身につけるべきお金の知識を国がまとめた資料です。

全4分野8分類のうちいよいよ最終項目となりました。

今回は外部の知見の適切な活用についてお話していきます。

 

情報の選び方


金融商品は複雑なものもあり、普段から馴染みが無いと理解しきれないものもあります。

そういったものを検討する際には、外部の情報を集めたりその分野に詳しい専門家の意見を参考にしたりすることも必要になるでしょう。

ここで重要になるのは 入手する情報の質や相談する専門家の選び方 です。

ニュースや雑誌、SNS等で無数の情報が手にはいる時代です。

だからこそ情報を適切に取捨選択する力は欠かせません。

基本的にまずあなたの目に触れるのは、情報源が発信した情報をもとにわかりやすく加工された情報です。

そのため間違っている可能性もあれば必要な情報が欠けている場合もあります。

気になる情報があった場合は、例えば税金であれば国税庁や労務関係であれば厚生労働省、助成金であれば都道府県や市町村等、 その情報を発信している機関 から直接確認すると確実ですね。

また、専門家に相談する場合は 中立な立場かどうか、または消費者の側から信頼性の高い情報を提供しているかどうか を判断する必要があります。

自社の商品を売りたいだけの専門家に相談してしまっては元も子もありません。

そこで必要なのが自分自身で最低限の金融リテラシーを身につけるということです。

知識が無ければ判断できないのは当然です。

身を守るためにも最低限の生活スキルとしてお金の勉強をしていきましょう。

 

各年代において身につけるべき項目


若年社会人、一般社会人、高齢者ともに最低限身につけるべき基準は下記の通りです。

・金融商品を利用するに当たり、外部の知見を適切に活用する必要があることを理解している

・金融分野は専門性・複雑性が高いことを理解している

・お金の運用などに関して心理的・感情的な要素にとらわれることがあることを理解している

・高いリターンには高いリスクを伴うことを理解している

・基本的な金融商品(預金、債券、株式、投資信託等)の仕組みや特性の概要を理解している

・金融商品の利用の是非を自ら判断するうえで必要となる情報の内容や、相談しアドバイスを求められる適切で中立的な機関・専門家等を把握し、的確に行動できる

・金融商品の利用の是非を判断するうえでは、以下のようなポイントに留意する

1)リスク・リターンの観点からみた金融商品の仕組みと評価

2)競合・類似商品の有無とリスク・リターンの観点からみた評価

3)資産状況等を踏まえた自己のリスクテイク能力に関する評価

4)リスクを適切に管理するために必要なノウハウ、体制

5)関連相場等の環境に関する状況、評価

6)トラブルが多発し、公的機関から注意喚起がなされている金融商品か否か

7)販売業者が提供する情報の真正性や、販売業者の情報提供等、事後サービスの質に関する評価

・金融商品のリスクの大きさに応じ、上記ポイントについて、以下のとおり、外部から情報を収集したり、相談、アドバイスを求めたりすることができる

・インターネットや書籍、複数の販売業者等から情報を収集し、商品性に関する理解を深め、比較検討する

─中立的な立場または商品購入者サイドの立場から信頼性の高い情報提供を行っている機関やアドバイス業者を把握し、相談やアドバイスを求めることができる

・情報やアドバイスを踏まえつつ、最終的な判断は自分で行う必要があることを理解している

・「自分が理解できない」(複雑な)金融商品は避けることを基本方針としている

・トラブルに直面したときの相談窓口として消費生活センターや各種の金融ADR制度(ADR=裁判外の紛争解決)があることを知っており、相談できる

金融リテラシーを身につけることは国が推奨しています。

生活スキルとして当然に必要であるという認識をされています。

お金は人生において選択肢を増やしてくれる道具になります。

正しい知識を身につけてより良い選択が出来るようにしていきたいですね。