みなさんは金利と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
預金金利、ローン金利等は一般的によく知られているものです。
聞き馴染みはあるもののしっかり金利について考えたことは有るでしょうか。
そこで今回は金利についてお話ししていきます。
金利とは
そもそも金利とはどういったものなのでしょうか。
金利とは、いわば利息(金額)の計算レート(利率)。「%」で表示され、一般には「年利=1年あたりの利率」を意味します。たとえば、100万円を金利0.3%の定期預金に1年間預けた場合、その利息は3,000円となります。
一般社団法人全国銀行協会HP:知っておきたい、金利表示の見方と注意点より引用
銀行に預金すると金利を受け取ることが出来ます。
銀行に預ける際にはなるべく高い金利を求めている方は多いようです。
一方で借金をすると金利を支払う必要があります。
では、借金とは悪いものなのでしょうか。
「借金はよくないものであり、なるべくするべきではない。」
「やむなく借金をする場合はなるべく早く返済し、可能であれば繰り上げ返済をする。」
こういった考え方をされている方が多いように感じます。
良い借金or悪い借金
本当にそうなのか、信用という面と金融という面から考えてみましょう。
まず、信用という面で借金をして返さない人は当然信用を失います。
これは論外ですね。
では、借金をして期限までに必ず約束通りに返済する人はどうでしょうか。
毎月あなたからお金を借りて、翌月に必ず返す人は安心してお金を貸すことができるのではないでしょうか。
今まで一度も[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]お金を借りたことがない人₌実績がなく信用できない[/su_highlight]人
毎月[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]お金を借りて必ず期限までに返済する人=実績がある[/su_highlight]人
これがクレジットスコアというクレジットカード会社の考え方です。
つまり[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]お金を借りた実績がない人よりも、常にお金を借りて確実に返済する人の方が信用できる[/su_highlight]ということです。
ちなみに、毎月100万円の決済があり、翌月に確実に引き落としがかかる人であれば、決済限度額を引き上げても良いのではないかという判断に至ります。
その結果、限度額が大きい上のランクのカードを使いませんか、という招待状がカード会社から届くことがあります。
ローンを組むとお金が生まれる
では、金融面から考えてみましょう。
まず基本の考え方は金利の[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]低い方から借りて高い方に預ける[/su_highlight]ということです。
例えばある消費者金融から100万円を1%の金利で借金をするとします。
そしてある銀行に100万円預けると利子が3%もらえるとします。
この場合、1年後に消費者金融に返す金額は101万円ですが
銀行からもらえる金額は103万円になります。
つまり2万円のお金が何もせずに手に入るということですね。
仮に1000万円借りて1000万円預けると毎年20万円もらえるわけです。
これはあくまでのための例であり、残念ながら実際には現在の日本の消費者金融や銀行では、このような利率は実現しないでしょう。
では、もっと身近な例で考えてみます。
あなたはいま20万円持っているとしましょう。
家電屋さんで10万円のテレビを買いたいとします。
分割ローンは48回まで無金利というサービスはよく行われていますね。
この場合、10万円を現金で決済すると残額は10万円になり、テレビが手に入ります。
4年後も手元にあるのは10万円とテレビです。
一方で、分割ローンを利用すると手元には20万円が残ります。
このうち10万円はテレビの支払に使うお金ですが、残り10万円で利率3%の投資信託を購入したしましょう。
48回払いが終了する4年後には、投資信託10万円からは配当12,000円がもらえています。
つまり、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]ローンを組んだ方が12,000円とお得[/su_highlight]ということですね。
まとめ
正しく金利を扱えていれば[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]本来得られていたはずのお金を得られない[/su_highlight]ことは立派な無駄遣いです。
必ずしも借金は悪いものではありません。
また、預け先は金融機関によってリスクや期間等の商品性が異なります。
各々のプランに沿って最適なものを選ぶことが必要になります。
大切なのはしっかりと意味を理解してお金を動かすことです。