前回は為替というものについてお伝えしました。
よく聞く言葉ではあるものの、知っているようで知らないものの一つだったかと思います。
今回はその中で取り上げた外国為替について少し掘り下げていきます。
円高・円安とは?
外国為替相場に関する用語でよく耳にするのは円高・円安でしょう。
どちらが円高でどちらが円安かこんがらがってしまうという声を聞きますが、説明すると次のようになります。
「円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。」
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/intl/g18.htm/
教えて!にちぎん
つまり、円の価値がある時点(昨日や先週、先月等)と比較して上がっているか下がっているかということです。
昨日は1ドル=80円で、今日は1ドル=100円であれば、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]同じ1ドルを手に入れるのに必要な円が20円分多く[/su_highlight]なっていますね。
つまりドルの価値が上がっている=円の価値が下がっていると言えるので、昨日より円安ドル高ということです。
庶民の味が高級食材に
ドルと円で考えると難しく感じてしまうかもしれません。
そこで今年話題になったもので例えてみましょう。
今年は秋の味覚であるサンマが不漁で価格が高騰したという報道がありました。
2015年9月のサンマ一匹あたりの価格は113円でした。
一方、2020年9月のサンマ一匹当たりの価格は165円でした。
小売物価統計調査による価格推移
https://jpmarket-conditions.com/1108/
これは前述のドルと円の関係と同様に考えると、
5年前は1匹=113円で、今年は1匹=165円であるので、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]同じ1匹を手に入れるのに必要な円が52円分多く[/su_highlight]なっています。
つまり、サンマの価値が上がっている=円の価値が下がっていると言えるので、5年前と比較すると円安サンマ高と言えるわけです。
これは物価の考え方なので厳密にいうと異なる部分もありますが、相場として捉えると大まかなイメージは一緒です。
まとめ
為替相場の考え方についてイメージ出来たでしょうか。
[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]“ある時点”と比較して、“円の価値”がどうなっているのか[/su_highlight]を示しているものです。
主語を明確にすると基準になる点が分かるので理解しやすいかもしれませんね。
身近な問題も視点を変えることで金融リテラシーの向上には役立ちそうです。