前回は外国為替について、円高と円安の考え方のイメージをつかんでいただきました。
そこで今回は何故為替相場が動くのかについて考えてみましょう。
長期的な視点
前回サンマで例えたように、結局のところ[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]外国為替も需要と供給で相場が決まります。[/su_highlight]
サンマが不漁であれば、どうしても食べたい人は高いお金を払ってでも購入するのでサンマの価値はあがります。
つまり、円が欲しい人が多ければ円の価値が上がる=円高になるということです。
では、円を欲しい人が多くなるのはどのような状況でしょうか。
一般的に[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]輸出が盛んになれば円高[/su_highlight]になります。
逆に[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]輸入が盛んになると円安[/su_highlight]になります。
これは小学校の社会の教科書にも載っていますが、そのまま記憶している方も多いのではないでしょうか。
ただし、その仕組みを理解していないとどっちがどっちかこんがらがってしまいます。
裏を返せば仕組みを理解していれば覚える必要はないということですね。
輸出と為替相場は人気投票
ではなぜ輸出が盛んになると円高になるのでしょうか。
例えば、北海道の名産品の一つに夕張メロンがありますね。
日本人が夕張メロンを食べたいのであれば、特に考える必要がなく購入できます。
それは普段から日本円を通貨として利用しているからです。
では、日本円を通貨としていない外国人が夕張メロンを食べたくなったらどうするでしょう。
夕張メロン農家はドルを受け取っても不便なので決済は円で受け付けます。
そのため、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]外国人はまずドルを円に換え、その円で夕張メロンを購入する[/su_highlight]必要があります。
夕張メロンを食べたい外国人が増えれば増えるほど、結果的に円を欲しがる外国人も増えるのです。
そして、夕張メロンを食べたい外国人が増えるということは、夕張メロンが海外で食べられるということです。
すなわち、夕張メロンが海外に輸出される量も増えるということですね。
まとめ
為替相場も長期的に考えると需要と供給、つまりは人気が決め手です。
日本の魅力が増すのであれば円高になっていくということです。
この先日本は今よりも世界中で人気者になっていくのでしょうか。
もし確実にそう言い切れるのであれば円だけを保有しておくのが得策ということですね。