投資詐欺

投資詐欺のリーダーが逮捕されたという報道が世間を賑わせました。

金融商取引法に違反した疑いとのことです。

この報道に関して投資詐欺の見分け方について教えてほしいという要望をいただきました。

そこで今回は投資詐欺についてお話ししていきます。

 

代表的な投資詐欺


まずは、投資詐欺の代表的な手法であるポンジ・スキームというものを紹介します。

ポンジ・スキームとは、1900年代前半に活動したチャールズ・ポンジという人物が行った詐欺の方法です。

現代でも広く行われており、残念ながら騙されてお金を失ってしまう人も少なく在りません。

この方法では、まず高配当を餌にして出資者を集めます。

そして集めた出資金を運用せずにそのまま配当金として出資者に還元します。

そうすると出資者は配当が貰えるものと信用してしまい、さらに出資を重ねてしまいます。

また、実際に配当が貰えている出資者の様子を見て、新たな出資者も集まってきます。

そしてある程度の出資が集まったところで、資金を持ち逃げします。

こうすることで出資者は配当が貰えなくなるばかりではなく、最初に集められた元本さえも返還してもらえなくなってしまいます。

 

騙されないために


では、どのように詐欺から身を守れば良いのでしょうか。

まずは金融リテラシーの向上を目指すことです。

これは[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]金融に関する知識や情報を正しく理解し、判断することが出来る能力を鍛える[/su_highlight]ということです。

例えば月利8%の配当が安定的に貰えるという投資のお話があったとしましょう。

これは年利換算で96%、つまり1年間で資金がほぼ2倍になるという話です。

これは今の金融情勢では限りなく不可能に近いです。

値動きの大きい株や仮想通貨等に投資して、1ヶ月で8%の利益を出すことは可能かもしれません。

ただし、それを1年間通じて[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]安定的に行うのは至難の業[/su_highlight]です。

 

これは金利の相場感覚があればわかることですが、一朝一夕に身につくものではありません。

500mlのペットボトル飲料が20円で売っていたら何か怪しいな、と思いませんか?

コンビニでペットボトル飲料を目にするのと同じレベルで、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]日頃からすこしずつ経済ニュースや金融に関する知識に触れていく[/su_highlight]ことが出来れば、自然と感覚は養われていくはずです。

 

2つ目は、お金は金融機関に預けるということです。

一般的に、投資においては金融機関を通じて行う場合がほとんどです。

ところが、投資詐欺では個人が窓口となってお金の授受をしているケースがあります。

そのため、金融庁が公表している金融機関以外にお金を送ることを要求された場合には、もう一度よく考えてみましょう。

 

3つ目は、すぐに相談できる専門家と普段から関わっておくことです。

手段が巧妙化している現在の詐欺において、標的とされた場合には自分の力だけで判断するのは難しいことです。

これは専門家であっても狙われてしまえば難しいかもしれません。

ただし、第三者視点で冷静になって判断できる専門家がいれば、防げる詐欺はあるはずです。

[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]転ばぬ先の杖として、普段から関係を構築しておく[/su_highlight]と、ふとした時に相談しやすくて良いですね。

 

そして最後は根本的な解決方法とは言えないかもしれませんが、リスクを理解したうえで投資をするということです。

仮に大多数の人にとっては詐欺であったとしても、自分のお金が減ることなく増えて戻ってきたとしたら、あなたにとってはそれは良い運用だったと言えますね。

前述のポンジ・スキームでも、持ち逃げされる前に出金できれば非常に高利回りな投資になります。

ただし、ハイリスク・ハイリターンな投資になるため、お勧めする方法ではありません。

 

まとめ


せっかく稼いで増やしてきたお金は理想の人生を実現するために使いましょう。

巧妙に張り巡らされた罠であれば、どんなに知識がある人でも騙されてしまう可能性はあります。

また、身を置かれた状況次第では、普段なら出来る正しい判断を歪ませてしまう事もあります。

自分一人で考えすに相談してみると良いですね。