前回は専門家の知識や経験に対してお金を払う意味についてお伝えしました。
現代の高度に情報化した社会では調べればかなりの情報を得ることは出来ます。
一方で、全てを自力で乗り切るには莫大な労力と時間が必要になるため、専門家に頼る必要がでてくる場合もあります。
そこで今回は専門家との付き合い方について考えてみましょう。
専門家とは
他にも世の中には各業界の専門家がいます。
弁護士や税理士等、士業といわれる専門家
銀行員や保険外交員等、金融に関する専門家
医療や食事等、健康に関する専門家
旅行やエンターテイメント等、娯楽に関する専門家
例を挙げるときりがないですが、日常生活に密接に関わる専門家もいます。
旅行の例をあげると、日程や行先、予算等をある程度決めてから相談するという方が多いのではないでしょうか。
行先の情報を調べながら計画を立てることも旅行の楽しみの一つだと思うので、そこについては個々人の考え方次第でしょう。
では、お金に関する専門家とはどう付き合うのが良いのでしょうか。
転ばぬ先の杖
まず大前提として、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]困ってから相談するというのは手遅れ[/su_highlight]の場合が少なくありません。
いくら専門家といえども、追い込まれた状況で提案できる手段は限られているものです。
困る前に相談できるように、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””] 日頃から常にコミュニケーションをとれる状況 [/su_highlight]を作っておくことが大切ですね。
そして自分では気が付かない専門家としての視点から無駄を省くことで、困らない状態にしておくことが出来れば良いでしょう。
最近は医療業界でもかかってからの対応ではなく予防の大切さが説かれていますが、金融でも考え方は同じです。
一見さんではない付き合い方
では、どのように付き合うべき専門家を選ぶと良いのでしょう。
様々な専門家がいる中で、残念ながら全員が必ずしもあなたに最適なものを提案するとは限りません。
老後2000万円問題で話題になった金融庁の報告書には、金融機関に対して[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]「顧客本位の業務運営」[/su_highlight]を徹底するようにと提言がなされています。
今後のライフプラン・マネープランを、遠い未来の話ではなく今現在において必要なこと、「自分ごと」として捉え、考えられるかが重要であり、これは早ければ早いほど望ましい。そして、金融サービス提供者はこうした顧客の状況に対して、どれだけ顧客本位で一緒に考えることができるか。「自分ごと」として顧客に寄り添って考えることができる金融サービス提供者が顧客からの信頼を勝ち得ていくと考えられる。
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
しかしながら、提供する側に最も都合が良いものを勧められることもしばしばあるのが事実です。
あなたの状況や将来の方向性、理想の状態等を詳しく聞き取りもせずに何かしらの商品を勧めてくる場合は、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]金融機関にとって売りたい商品[/su_highlight]であると考えても良いです。
また、手数料で収入を得るタイプの金融機関では、不要な売買や金融商品の入替を勧められることすらあります。
特に一見さんという関係性であればなおさらのことです。
[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]長期間に渡って付き合いを続けたいと思える、信頼できる専門家[/su_highlight]を選ぶことが大切なのです。
一人の信頼出来る専門家を見つけてしまえば、あとはその方から紹介してもらうのが得策でしょう。
専門家の視点で考えると、別の方から紹介された顧客に対して半端な対応をすると、芋づる式に信頼を失っていくことにつながります。
それは結果的にその場では大きな売り上げをあげることが出来ても今後につながりません。
まとめ
金融の専門家は転ばぬ先の杖として、困っていない時から関係性を構築しておくべきです。
そして付き合う専門家は本当にあなたのことを考えてくれる人でなければ意味はありません。
一人の信頼出来る専門家と長期間に渡り付き合いましょう。
そして必要なタイミングで都度必要な専門家を紹介してもらえる状態を作り上げることが出来れば安心ですね。