みんなの貯金額

日々お金のご相談をいただいている中でよく聞かれる質問があります。

それは今ある貯金って他の人と比べて多いですか、それとも少ないですかというものです。

比べるものではないと理解しつつも気になるものですね。

そこで今回からは世間の皆様の貯金額についてお話していきます。

  

平均値と中央値


金融広報中央委員会では、家計の金融行動に関する世論調査を実施しています。

ここでは令和3年度の調査結果をもとにお話をしていきます。

 

実際のデータについて紹介する前に、ここで用いる平均値と中央値というものの違いについて簡単に説明しておきます。

平均値とは、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]全てのデータを足してデータの個数で割った値[/su_highlight]です。

例えば5人のテストの点数がそれぞれ

30点、40点、50点、60点、70点だった場合、平均点は50点です。

5人の中でちょうど真ん中の点数を取った人が平均点になります。

一方で、5人のテストの点数が

35点、35点、40点、40点、100点だった場合も平均点は50点です。

この場合は5人中4人が平均点を下回るということになります。

平均値はその特性上、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]極端に高い値や極端に低い値が含まれる場合に影響を受けやすく[/su_highlight]なります。

 

平均値に対して中央値というのは、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]集団のデータを小さい順に並べた時に中央に位置する値[/su_highlight]の事です。

例えば5人のテストの点数がそれぞれ

30点、40点、50点、60点、70点だった場合、中央値は50点です。

5人の中でちょうど真ん中の点数を取った人が中央値になります。

一方で、5人のテストの点数が

35点、35点、40点、40点、100点だった場合の中央値は40点です。

一人だけ極端に高い100点をとった人がいても、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]中央値は集団の真ん中の位置[/su_highlight]を調べることが出来ます。

 

金融資産の保有額


まず全ての世代の保有している金融資産の平均値は1,563万円、中央値は450万円でした。

平均値が中央値よりはるかに大きい金額となっています。

この数字の意味するところは、先ほどのテストの例と同じく、極端に高い値をとっている少数の人が平均値を押し上げているということです。

もっとわかりやすく表現すると、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]お金持ちはその他一般の家庭と比較してすごくたくさんお金を持っている[/su_highlight]ということです。

金融広報中央委員会:令和3年度家計の金融行動に関する世論調査より作成

年代別に見ても、前年代を通じて平均値が中央値を上回っていることが分かります。

70代になるとすこし平均値と中央値が近づいてきますが、それでも倍以上の差があるのが現実です。

 

まとめ


今回は貯金に関する調査結果の一部をご紹介しました。

どの年代でも平均値と中央値に大きな差があることがわかりました。

つまり、年齢を問わず金融資産額には偏りがあるということです。

次回はもう少し詳しい分析結果をご紹介していきます。