ドルコスト平均法

前回まで投資信託についてお伝えしていました。

今回は投資信託に限らず、価格が変動する金融商品を購入する際に有効な手法をご紹介します。

 

ドルコスト平均法とは


パッシブ運用では売買益を積極的に狙うのではなく、狙った指標と同程度の利益を目標とする投資方法でした。

世界株式の株式市場と連動するような銘柄を選択すると、長期的に世界経済の発展と同じような利益を得られるという考え方ですね。

このような長期間の投資で覚えておきたい方法がドルコスト平均法という手法です。

ドルコスト平均法とは、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]決まったタイミングで決まった金額を定期的に投資[/su_highlight]していく方法です。

毎月決まったお給料がある会社員にとって、コツコツと長期間かけて資産を積み上げていくには相性が良いですね。

結果的に[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]安い時には多く購入でき、高い時には購入量を抑えられる[/su_highlight]ことになります。

この手法のメリットは購入時期を分散することで価格の変動リスクを抑えられるという点です。

 

他の購入方法と比較すると


具体的に数字を当てはめてみましょう。

今月から5か月間、図のような価格変動をする商品を購入するとします。

図1 金融商品の価格変動

 

まず、毎月同じ量を購入しようとすると、合計で48,000円必要となり、50個購入できるため平均価格は960円となります。

図2 毎月定量を購入する場合

 

次に、最初の月にまとめて購入した場合、合計で50,000円必要となり、50個購入のため平均1,000円で購入することになります。

図3 一括購入する場合

 

仮に一番安い12月にまとめて購入できれば、25,000円で購入できるため50個購入すると平均価格は500円になります。

図4 底値で購入する場合

 

これが出来れば一番お得なのは言うまでもありませんね。

ただし、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]一番安いタイミングを見極めるのは至難の業[/su_highlight]です。

なぜなら12月が一番安いというのは、過去を振り返ったときにはじめてわかることですから。

 

そこで毎月同じ金額で購入できる分をコツコツ買っていくとどうなるでしょう。

合計で50,000円支払い、59.2個購入できるため、平均価格は約845円になります。

図5 毎月定額を購入する場合

  

毎月同じ量を購入した場合(図2)と比べると[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]平均価格を安く抑えて[/su_highlight]量を買うことが出来ました。

また、同じく50,000円支払った場合(図3)と比べても[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]購入価格は安く抑えられました。[/su_highlight]

なお、相場によっては損をする可能性はあります。

常に価格が上がり続けることが確定しているのであれば、最初にまとめて購入した方がお得になります。

また、売買を繰り返して緊張感を味わいたいという方にはもの足りないかもしれません。

 

まとめ


ドルコスト平均法はリスクを抑える手法として有効なものです。

投資を目的ではなく手段として捉えるのであれば、第一歩として取り掛かりやすい手法でしょう。

ただし、いつもお伝えしている通り[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]万人に適した回答はありません。[/su_highlight]

ライフプランに沿って最適な手法を選択していくことが大切です。