2022年度税制改正の大綱その1

12月10日に来年度の税制改正大綱が正式に決定しました。

政府としては成長と分配の好循環の実現に向けて積極的な賃上げを促すとしています。

税制改正の大綱を理解すると、税金の仕組みがどのように変わっていくのかを知ることが出来ます。

 

税制改正とは


そこで今回からは税制改正についてお話していきます。

まず税制改正とは、その名の通り税金の仕組みを変えることです。

そもそも税制とは

税負担の公平確保などの理念に沿いつつ経済社会の変化に十分対応できるよう、その仕組みについて不断に見直すとともに、租税特別措置についても、絶えずその在り方を検討する必要がある

財務相HP:身近な税「税制改正のプロセスについて教えてください。」より引用

とされています。

そのため、国民や各種団体からの要望を踏まえつつ、税制改正の作業が行われています。

経済社会の変化などを踏まえて、その時々の課題を中心に議論が進められ、与党税制調査会が税制改正要望を審議します。

その後取りまとめられる税制改正の大綱が閣議に提出され決定されます。

今回決定されたのはこの税制改正の大綱です

今後はこの税制改正の大綱に沿って国税の改正法案、および地方税の改正法案について衆議院および参議院で審議されます。

可決されると、改正法案が成立し改正法に定められた日から施行されることになります。

 

税制改正大綱


今年度の税制改正については、財務省が動画での解説も用意していましたので、興味がある方はご覧ください。

 

2022年度も同様に個人所得課税、資産課税、法人課税、消費課税、国際課税、納税環境整備、関税について具体的な内容が提示されています。

住宅ローン控除や資産課税等、報道で取り上げられている内容もあるため耳にしている方も多いのではないでしょうか。

まとめ


次回からは具体的な改正内容について取り上げていきます。

私達の生活に特に密接に関わってくる部分について図や表を交えてひも解いていきます。

身近な税金について知らないと損する制度改正を確実に抑えていきましょう。