前回まで経済指標について続けてお伝えしていますが、ニュースなどで耳にする機会はあったでしょうか。
人間の脳は色々な音が聞こえてくる中でも、興味のある内容だけを聞き分けることが出来るそうです。
今までは他の事をしながら意識せずに聞き流していたニュースでも、興味を持つと自然と耳に残るようになるのかもしれませんね。
今回は少しだけ身近に感じられるかもしれない消費者物価指数という指標についてお話ししていきます。
消費者物価指数とは
消費者物価指数とは、全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格などを[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]総合した物価の変動[/su_highlight]を測定したものです。
日本では総務省統計局が毎月発表しています。
物価は基本的には需要と供給で決まるため、国民のお金回りが良くなると物やサービスにお金を使う人が多くなるために物価は上昇します。
一般的にはこのような状態は経済が拡大していて景気がいい状態と言えます。
一方で、お金回りが悪くなると物やサービスにお金を使う人が減るために下降する傾向があります。
一般的にこのような状態は経済が縮小していると言えます。
上記のような変化をある時点を基準として変化を追うことで、経済の動向を調べているのです。
なお、消費するものの中には価格の変動が激しいものもあります。
例えば生鮮食品は天候に左右されてしまいますし、エネルギーは海外情勢によって変動する原油価格の影響を大きく受けてしまいます。
そのため、
生鮮食品を除く消費者物価指数(コア指数)という指数や生鮮食品及びエネルギーを除く消費者物価指数(コアコア指数)という指数も発表されています。
消費者物価指数の使われ方
消費者物価指数は個別のものやサービスの価格ではなく、食費や光熱費など生活に必要なものをひとまとめにして変化を調べています。
5年毎に指数に組み込まれるものやサービスが更新されているため、消費者の嗜好の変化や新しい生活様式にも対応しているのが特徴です。
この特徴を活かして、物価の変動によって[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]年金の給付水準を見直す仕組み[/su_highlight]にも利用されています。
また、企業によっては[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]冬期の燃料手当の支給額[/su_highlight]計算にも活用しているケースがあるようです。
政府の経済政策の判断基準として使われるなど公的な利用方法もありますが、意外と身近なところで私たちに関係している指数ですね。
まとめ
主婦の方々の間で今年は野菜が高いわねぇといった会話を耳にすることがありますね。
それを政府が幅広く調査して発表しているのが今回の消費者物価指数です。
難しい算出方法などは理解する必要はありません。
なんとなく日本の物価がどう変化しているのかをつかむことが出来れば、また一つ経済に興味が出てくるのではないでしょうか。