4月から始まる新年度に向けて様々な動きを始めている方もいらっしゃることでしょう。
環境が大きく変わる方々は特に入念な準備が必要です。
その中でも転居には大きなお金がかかります。
そこで今回からはお部屋探しについてお話ししていきます。
賃貸不動産仲介業の構造
最近引越をした経験がある方はどのようにお部屋を探したでしょうか。
一昔前は不動産屋の窓に貼ってある物件情報を見ていた方も多いでしょうが、最近はおそらくほぼ全員がネットの情報サイトを利用していることでしょう。
様々な条件を絞って検索できるので非常に便利なのは間違いありません。
ところが、注意しなければいけないのは[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]一般的に公開されている情報サイトは信用度に欠ける[/su_highlight]ということです。
例えば既に入居済みの物件が掲載されていたり、実際には駅徒歩31分の物件が駅徒歩13分と表記されていたこともあります。
なぜこのようなことが起こるのかを不動産仲介の構造からひも解いてみます。
お部屋を探しているお客さんはまず仲介業者に問い合わせます。
仲介業者は良い物件を見繕って管理会社に空き部屋の確認をします。
この管理会社とは、大家さんから物件の管理を任されている業者の事です。
お客さんがお部屋を気に入れば、仲介業者は管理会社に申込をします。
そしてお客様は仲介業者を通じて管理会社と契約をするという仕組みになっています。
ここで先ほどの一般的に公開されているネット情報についてですが、多くは仲介業者が自由に更新しています。
そのためその[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]物件に対して責任はなく、誤った情報が掲載されてしまうこともある[/su_highlight]のです。
イメージとしては飲食店における食べログ等に近いものです。
また、同じお部屋が複数掲載されている状況を見たことがないでしょうか。
これも仲介業者が他の業者の状況を確認せずに掲載しているために発生してしまいます。
ところが、仲介業者は業者専用の仕組みでお部屋を探しています。
こちらは管理会社が更新している物なので、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]掲載している物件に対して責任[/su_highlight]を負っています。
情報の出所の大切さは以前の記事でも説明していますが、世の中に溢れている情報を[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]参考程度に捉えるものと信頼するものを取捨選択する[/su_highlight]ことが大切ですね。
フリーレントは本当にお得?
4月からの新生活に向けて、物件は早く決めておかないと選択肢が無くなってしまうという話があります。
実はこれは真っ赤な嘘です。地方によって物件そのものが少ない場合には上記のようなことが起こりうる可能性はあります。
ただ、札幌ではよっぽど条件を限定しない限りは常に物件に空きはあります。
むしろ2,3月に退去する方が多いので、その時期の方が探せるお部屋の選択肢が広がるため、理想のお部屋を見つけられる可能性は高いです。
では、いつお部屋を探すのが良いのでしょうか。
まず基本的に、物件の入居申し込みから家賃発生までの期間は1ヶ月が限度です。
そのため、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]入居希望日の約1か月前に内覧し、申込をする[/su_highlight]のがベストです。
ところがこの時期は12月や1月に申込をしても家賃発生が3月から、という物件が稀にあります。これがフリーレントと呼ばれる仕組みです。
一見家賃が数カ月分浮くのでお得に思えますが、見方を変えると大家さんが数カ月分の家賃を割引しているということですね。
大家さんの立場になって考えると、家賃数カ月分、つまり[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]何万円も損してでもいいから入居してほしい[/su_highlight]物件ということになります。
あなたなら売り切れ続出なほどの人気商品をわざわざ割引して売るでしょうか?
いいお部屋は空いたらすぐに次の入居者が決まります。ですから大家さんが割引をする必要はありません。
要するに、フリーレントが長い物件は人気が無い物件であることが多いのが事実です。
以上の理由から、焦って早めに予約してしまうのはもったいないということがお分かりいただけたでしょうか。
まとめ
今回はお部屋探しの一般的な情報についてお伝えしました。
何事も知らないと損してしまうというのは共通です。
大切なのは各分野の信頼出来る専門家にお願いするということですね。
次回は良いお部屋を見つける方法についてお話ししていきます。