最近は時代の流れなのか、投資や資産運用に関するご相談をいただく機会が増えてきました。
中でも多いのが、「始めるべきだとは思うけれども何から何から手を付けたら良いかわからない」という声です。
日本人の金融リテラシーが米国と比べて低いことは問題視されていますが、
その原因の一つにお金についての教育が不足しているということがあげられます。
その解決策として非常に有効と考えられる対策が打ち出されましたのでご紹介します。
高校の家庭科で資産形成
2022年から実施される新学習指導要領で、家庭科の授業において資産形成の視点に触れるように規定されました。
家計管理については、収支のバランスの重要性とともに、リスク管理も踏まえた家計管理の基本について理解できるようにする。その際、生涯を見通した経済計画を立てるには、教育資金、住宅取得、老後の備えの他にも、事故や病気、失業などへのリスクへの対応が必要であることを取り上げ、預貯金、民間保険、株式、債券、投資信託等の基本的な金融商品の特徴(メリット、デメリット)、資産形成の視点にも触れるようにする。
https://www.mext.go.jp/content/1407073_10_1_2.pdf
文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説P51より
生涯を見通した生活における経済の管理や計画、リスク管理の考え方については、人生を通して必要となる費用はライフステージごとに異なることについて理解して生涯収支に関心を持つようにするとともに、将来の予測が困難な時代におけるリスク管理の考え方について理解できるようにする。また、生涯を見通した経済計画を立てるには、教育資金、住宅取得、老後の備えの他にも、事故や病気、失業などへのリスクへの対応策が必要であることについて理解し、預貯金、民間保険、株式、債券、投資信託等の基本的な金融商品の特徴(メリット、デメリット)、資産形成の視点にも触れながら、生涯を見通した経済計画の重要性について理解できるようにする。
https://www.mext.go.jp/content/1407073_10_1_2.pdf
文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説P87より
日常生活と絡めた学習
高校生から金融商品についての理解を深めることはとても重要です。
ただ、自分自身の過去を思い返してみても、教科書を読むだけではなかなか身につかない事も多かった気がします。
物理や化学等も実験や[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]日常生活で目にしていることを通じて理解を深めて[/su_highlight]いました。
覚えるのではなく感覚で理解すると言えばよいのでしょうか。
圧力鍋や雷との距離を測る方法、冷凍スポーツドリンク等が良い例ですね。
先生方には[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]実体験を交えながら金融に関する感覚を養える[/su_highlight]ような授業を行っていただけることを期待したいですね。
また、興味付けに漫画で勉強するというのも有効だと思います。
投資に関しては、高校入学したての主人公が投資を学んでいくインベスターZという作品がおすすめです。
電子版も出版されていますので、一読してみてはいかがでしょうか。
まとめ
このコラムでは、金融に関する情報について、可能な限り専門的な用語を使わずに紹介しています。
細かい部分はさておき、なんとなくのイメージをつかんでいただくことが重要だと考えているからです。
家庭科の先生を通じて、また家庭での雑談を通じて、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]人に伝えやすい情報を伝える[/su_highlight]ことを心がけていきます。
微力ではありますげ、日本の金融リテラシー向上の一助になれば幸いです。