新NISA制度が開始することもあり、資産運用への興味関心が高まっているようです。
資産運用はただの収入源ではなく、将来の安定と豊かな生活を実現するための重要な手段です。
資産運用の基本原則は複利の力を活用するために運用し続けることです。
そこで今回は資産運用に長期間で取り組む意味についてお話していきます。
世界の経済は発展し続けている
資産運用でお金を増やすためには、最も重要なことのひとつに長期間運用し続けるということが挙げられます。
株式市場全体に投資するインデックス投資の場合、長期間運用すれば基本的に資産は増えます。
これは世界の経済が発展することに賭けていると言い換えることも出来ます。
例えば昔と今でどちらの生活が豊かになっているかを比べてみるとわかりやすいです。
この20年だけを見ても、スマホがほぼ1人1台に行き渡り、多くのサービスが便利に利用できるようになりました。
50年前と比べると、その進歩はなおさら顕著です。
リーマンショックやコロナショックなど、短期的には経済が落ち込むことはありますが、長期間でみれば経済は発展し続けています。
初心者は特にインデックス投資を利用して、世界経済と同じように資産が増える仕組みを作るのがおすすめです。
複利効果とは
また、長期間運用することで複利効果を最大限に活用することができます。
アインシュタインは複利を「人類最大の発明」と称しました。
複利効果とは、投資から得られる利益が再投資され、元本と一緒にさらなる利益を生むことです。
以前の記事で日常生活に例えたように、複利効果は小さな積み重ねが雪だるま式に増えていく現象です。
投資でも同様に、時間が経つにつれて1年間に増える金額が大きくなります。
具体的な数字を用いて、年間7%の運用で100万円を運用してみます。
10年めには前年より1年間で約13万円増えます。
それが20年めには1年間で約25万円増えます。
さらに30年めには1年間で約50万円、40年めには1年間で約98万円、50年目にはなんと1年間で193万円も増えます。
このことからも、いかに早くから長い期間かけて資産運用に取り組むことが重要なのかがわかります。
大きく勝つより負けないこと
長期間運用するために必要なのは、運用が続けられない状況にならないということです。
そのためには、大きなリターンを狙うよりも、まずは負けないことを目指すべきです。
運用を続けられない状況、つまり一発退場を避けるためには、相場観を身につけることが重要です。
例えば、普段買い物をする方なら卵1パックの値段がおおよそどのくらいか把握しているでしょう。
280円なら妥当かな、500円するのは飼料にこだわった卵かな、180円は安いからお得だな、と判断ができるわけです。
ところが1パック10円で売っている卵があったらどうでしょう。
ちょっと怖くてすぐには買えないのではないでしょうか。
産地が不明だったり賞味期限切れ間近だったり、何かしら理由があるのではと疑るはずです。
これは相場観、つまりおおよその適正な金額の範囲を把握しているからできる判断ですね。
この感覚は投資においても重要で、適切な価格範囲を理解し、それを超える場合はリスクが潜んでいると考えるべきです。
相場観を身につけるには日頃からお金に関する情報に触れることが大事です。
スーパーのチラシに掲載されているお値段を見比べるのと同じように、なんとなくニュースなどを聞き流しながら金融商品に関する数字の感覚をつかんでいきましょう。
そうすることで、あまりに美味しすぎる話には危機センサーが働き、一発退場は避けられるようになるはずです。
まとめ
資産運用の成功への鍵は、長期間にわたる運用による複利効果の最大化にあります。
そのためには日頃からお金に関する情報に触れ、適切な相場観を養うことが不可欠です。
詐欺や過度なリスクを伴う投資から遠ざかり、一発退場を避けることが長期運用の基盤を築きます。
時間と共に資産を成長させることで生活の質を高め、より豊かな選択肢を手に入れましょう。