先日自賠責が安くなると報道されていました。
自動車を所有すると必ず加入しなければならない自賠責ですが、意外とよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は自賠責についてお話していきます。
自賠責とは
正式名称は自動車損害賠償責任保険といいます。
自動車損害賠償保障法という法律に基づいた制度であり、
”自動車の運行によつて人の生命又は身体が害された場合における損害賠償を保障する制度を確立することにより、被害者の保護を図り、あわせて自動車運送の健全な発達に資することを目的“
とされています。
また、自賠責に加入していないと車検が通りませんし、未加入で公道を走ると罰則があります。
要するに、自動車に乗っていて人を傷つけてしまった場合の[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]相手に対する補償を強制的に準備させる[/su_highlight]制度です。
ただし、補償は最低限かつ一律のものであるため、多くの人はより幅広くかつ自分に合った補償を求めて民間の保険会社が提供する任意保険に加入します。
自賠責の料金変動の仕組み
任意保険については以前の記事で見直し方法をお伝えしています。
では自賠責はどのように支払い額を抑えるのでしょうか。
実は自賠責にはノーロス・ノープロフィットという原則が適用されています。
前述の自動車損害賠償保障法では
“責任保険の保険料率及び責任共済の共済掛金率は、能率的な経営の下における適正な原価を償う範囲内でできる限り低いものでなければならない。”
とされています。
これは簡単に説明すると、保険料収入と保険金支出が等しくなるように設定するということです。
言い換えると、保険金の支出が多くなれば、その分加入者から徴収する保険料が高くなるということです。
一方で保険金の支出が少なくなると、加入者から徴収する保険料が安くなるということです。
つまり今回の料金改定では、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]交通事故による保険金の支払いが減少したために、自賠責が安くなる[/su_highlight]ということですね。
まとめ
任意保険とは異なり自賠責は自分の意志で支払い額を抑えることは出来ません。
ただし、仕組みを知ることでよくわからない支出ではなくなります。
無駄遣い=よくわからない支出を減らすことが節約の基本です。
自分の身の回りに関するお金の知識を少しづつ増やしていけると良いですね。