10月からたばこの価格が値上げされました。
紙巻きたばこで一箱30~40円程度、電子たばこでも一箱30円高くなりました。
愛煙家にとっては小さくない出費増になるかと思います。
今回はたばこの価格についてお話ししていきます。
増税による値上げ
物価は基本的には需要と供給で決まることは以前の記事でお伝えしている通りです。
では、今回のたばこの価格も需要が増えたために上がったのでしょうか。
はたして受動喫煙対策として、禁煙・分煙が徹底されるなか、また新型コロナウイルスの影響によって喫煙所の閉鎖も目に付くなかでたばこ需要は増えているのでしょうか。
実は、今回のたばこの値上げは[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]たばこ税の増税[/su_highlight]によるものです。
実はたばこの値段のうち約6割は税金です。
つまり、一箱580円のたばこを吸っている方は約360円が税金という計算になります。
週に5箱、月に2カートンのたばこを吸う方は年間でたばこに約14万円、うち約85,000円の税金を納めている計算になります・
20歳から80歳まで喫煙したとして、たばこを吸わない方と比較すると、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]生涯の納税額は500万円以上変わってくる[/su_highlight]可能性もあります。
たばこ税の比較
たばこ税の税収を過去と比較してみましょう。
販売数量は年々減少しており、昭和60年と比較すると約3分の1にまで落ち込んでいます。
一方でたばこ税の税収は概ね横ばいで推移していることが分かります。
単純に計算しても昔と比べて3倍の税負担になっているということですね。
参考までに、諸外国とたばこ税を比較してみましょう。
日本でたばこ1000本を買うと約17,700円が税金になります。
アメリカでは約11,900円、ドイツでは従量税のみで約12,700円、イギリスではなんと従量税のみでも約37,000円も税金がかかることになります。
海外でも日本同様に多額の税金が課せられていることが分かります。
なお、免税店でたばこを購入するとたばこ税に加えて消費税もかからないためお得に購入することが出来ます。
まとめ
たばこは健康に害があると言われているので喫煙を推奨するわけではありません。
ただ、喫煙者の納めている税金によって支えられている行政サービスも少なからずあるのは事実です。
近年の流れによって肩身の狭い思いをしている方も多いことでしょう。
経済という視点のみで考えた場合、喫煙者にはもう少し感謝しても良いのかもしれませんね。