経済産業省が発表した「未来人材ビジョン」というものをご存知でしょうか。
労働環境の変化や人材育成、教育など分野をまたいで現状の分析と未来の考察をしています。
今回からはその「未来人材ビジョン」のうちこれまで取り上げてきたテーマに関わる内容をピックアップしてお伝えしていきます。
未来人材ビジョンとは
将来の不確実性を背景にリスキルやAI・ロボットとの共生のあり方に対する関心が高まっています。
また、生産年齢人口が減少する一方で外国人労働者から選ばれない日本の現状を鑑みて
より少ない人口で社会を維持し、外国人から「選ばれる国」になる意味でも、社会システム全体の見直しが迫られている。
雇用・人材育成と教育システムは、別々に議論されがちであるが、これらを一体的に議論することに、意義がある。
企業ができることは何か。
これからの時代に必要となる具体的な能力やスキルを示し、今働いている方、これから働き手になる学生、教育機関等、多くの方々に伝えることで、それぞれが変わっていくべき方向性が明確になるのではないか。
経済産業省:未来人材ビジョンより
という思いのもとで未来人材ビジョンは作成されています。
2050年に必要とされる人材
前述の未来人材ビジョンでは2050年を一つの基準として推計しています。
2050年というと遠い未来のようですが今から28年後です。
つまり今年大学を卒業した新卒社会人にとっては50歳時点の話であり、30歳の方については58歳、40歳の方においては68歳時点の世の中です。
[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]定年が70歳や75歳になっていてもおかしくはない時代[/su_highlight]なので、決して他人事ではないでしょう。
資料中では仕事に必要な能力を下記の56項目に整理しています。
この中で需要の高い能力が2050年には今と大きく変わっていると考えられます。
現在は[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]「注意深さ・ミスが無いこと」や「責任感・まじめさ」[/su_highlight]が重視されていますが、将来的には[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]「問題発見力」や「的確な予測」、「革新性」[/su_highlight]が求められます。
また、あくまでデジタル化と脱炭素化が進展し、高い成長率を実現できるとの仮定に基づいた推計ですが、必要となる労働者数の相対的な変化は下記の図のようになると予想しています。
デジタル化や脱炭素化によって労働需要は大きく変化するということです。
今どのような産業に従事しているかに関わらず、今後必要とされる[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]問題発見力や的確な予測、革新性といった能力は今からでも身につけていくべき[/su_highlight]ではないでしょうか。
これからはゼロから1を作り出すことが出来る人材が求められるということです。
その能力を身につけるためには、副業で個人事業主として自分で0からお金を稼ぐ能力・経験は役に立ちます。
転職や起業・独立となると心理的にも大きなストレスになりかねませんが、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]現在の仕事を続けながら空き時間で他のことにチャレンジする[/su_highlight]のはそう難しくはないはずです。
自分の趣味や特技を活かして人に何かを教えてみたり、何かを作って売ってみたり、方法は多々あるのでチャレンジしてみるべきではないでしょうか。
まとめ
デジタル化等の影響を受けて世界は大きく変わります。
産業構造の変化に伴い求められる能力・スキルも変わってきます。
そしてそれは他人事ではなく、かつそう遠くない未来の話です。
まずは副業という形でスキルを身につけてみてはいかがでしょうか。