令和5年度の税制改正に関する発表が行われました。
増税が注目されるなかでNISAが非常に使いやすいものになっています。
国民が資産形成しやすいように国が旗振りに更に力をいれているということですね。
そこで今回はNISA制度の変更についてお伝えしていきます。
貯蓄から投資へ
お金のルールというのは実はずっと同じではなく変更されることがあります。
よくわからない支出の代表例である税金・年金・健康保険、生命保険、金利のうち、税金に関するルール変更のお知らせが毎年この時期に行われます。
今年発表された税制改正の基本的な考え方として、
これまで不十分だったと言わざるを得ない分野 に大胆に資金を巡らせることにより、個人や企業、そして地域に眠るポテンシャル を最大限引き出すとのメッセージを税制において具現化
令和5年度税制改正より引用
しているとのことです。
その中で特にみなさんの生活に直結してくる部分について詳しく見ていきましょう。
まずは家計の資産を[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]貯蓄から投資へと積極的に振り向け、資産所得倍増に繋げるためにNISAの抜本的拡充と恒久化[/su_highlight]が行われます。
具体的な変更点は、
・一般NISAとつみたてNISAの一本化
・非課税保有期間の無期限化
・年間投資上限の拡充
・非課税となる生涯投資枠の拡充
です。
具体的な変更点
一般NISAとつみたてNISAの一本化については、今までは一般NISAかつみたてNISAのどちらか一方しか選択できなかったものが併用できるようになったということです。
つまり、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]特徴が違う2つの制度のどちらかを選ばなければいけなかった状況から、両方を選択出来るようになるので単純に取り組みやすくなっている[/su_highlight]のがわかります。
非課税保有期間の無期限化については、現行の制度では一般NISAでは5年間、つみたてNISAでは20年間しか非課税期間がありませんでした。
そのため、その範囲を超える長期間での運用においては対応方法を考える必要がありました。
それが今回恒久化されたことで、上限枠内であればいつまでも非課税で運用できるようになったということです。
税金がかからずに複利運用が可能な期間が長くなったため、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]投資の効果つまりお金の増え方が大きくなる可能性が高い[/su_highlight]ということです。
そして年間投資上限の拡充については現行では一般NISAが年間120万円、つみたてNISAが40万円のところ新しい制度では360万円が上限になりました。
1年間に投資出来る金額が大きくなったということはその分早く資産形成できるということです。
[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]資産運用は時間が味方になる[/su_highlight]ので、早くから多くの金額を運用出来ればその分将来的に増えるお金も大きくなります。
最後に生涯非課税投資枠についてですが、現行制度では一般NISAで最大600万円、つみたてNISAで最大800万円でした。
これは単純に年間の投資上限枠と制度が使える期間のかけ算で5年間×120万円=600万円、20年間×40万円=800万円となっていたものです。
それが今回からは1,800万円になったので、年間投資上限の360万円を投資していると5年間分ということになります。
非課税で運用できるお金が増えたということは、その分[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]資産運用で支払う税金が免除された[/su_highlight]ということです
さらに今までと大きく変わった点は、投資枠の基準が残高になったということです。
今まではNISAを利用して購入した商品を売却したとしても使える枠は復活しませんでした。
それが新しい制度では売却によって枠が復活することになりました。
今までは枠が復活しないためにお金を使いたいタイミングや運用益が大きくなっているタイミングでも売却が躊躇われるケースがありました。
これにより[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]運用期間中に途中で売却がしやすくなったため、ライフプランに応じて柔軟な使い方が出来る[/su_highlight]ようになったということです。
まとめ
令和5年度税制改正の大綱からNISAの変更についてお伝えしました。
この変更はメリットがかなり大きく利用しやすいものになりました。
裏を返すと利用していない人は資産形成において大きく遅れをとってしまうとも言えます。
お得な制度は確実に使いこなしていきましょう。