お金の使いみち

年の瀬は一年を振り返りつつ、来年の計画を立てる良い時期です。

お金についても例外ではありません。

年初に立てた目標通りにお金をつかえたでしょうか。

そこで今回は、お金のつかいみちについてお話していきます。

 

お金の公式


今年はどんなことにお金を使いましたか。

家計簿をつけている方は見返すことで概要を把握することが出来ますが、そうでなければ日々のお金の使い道を思い出すのは非常に困難です。

そこである計算式を使って支出を求めてみましょう。

 

お金を貯める方法は非常にシンプルです。

「収入>支出」という関係を満たせばよいのです。

これは誰も認める基本的な法則です。

ここから「収入―支出=貯蓄」つまり収入から支出を引いたものが貯蓄だという認識も問題がないと思います。

ここで上記の等式を変形して「支出=収入―貯蓄」とすることが出来ます。

これが支出を求める計算式です。

 

1日の生活費はいくら?


あなたのお金に関する感度を確認するために一つのテストをしてみましょう。

適当なメモ用紙とペンを用意してから次を読み進めてください。

 

まず、1日生きるのにどれくらいのお金が必要か、直感的に考えてみましょう。

考えて数字を忘れないようにメモに書き残してください。

 

次に、今年の収入をメモします。

ここでいう収入とは手取り額ではなく、諸々の天引きがされる前の額面の年収です。

源泉徴収票の「支払金額」の欄を確認しても良いですね。

結婚している方は世帯でいくらの収入があったかをメモしてください。

 

続いて、今年どれだけ貯蓄できたかを思い出してください。

つみたてNISAや定期預金、もしくは貯蓄用の銀行口座など、意図的に貯蓄にまわした金額です。

その貯蓄額をメモしてください。

 

ここで1年間の支出額を計算します。

先ほどの年収から貯蓄額を引くと、1年間に支出した金額が明らかになります。

これを365日で割ると、1日当たりの生活費がわかります。

計算結果は信じがたい金額かもしれませんが、それが現実です。

 

さて、最初にメモした金額と、手元に表示されている金額はどのくらい差があるでしょう。

その差額はあなたが無意識に支出している金額ということです。

 

無意識の支出を減らそう


無意識の支出とはいいかえると行方不明になっているお金です。

あなたが先ほど計算した毎日行方不明になっている金額に365日分をかけると、1年間に行方不明になっている金額がわかります。

さらに50年をかけると…。

無意識のうちに使っているお金に驚いた方も少なくないでしょう。

好きなものを我慢すると確かにお金は貯まりますが、それと同時にストレスも貯まることがあります。

ところが、無意識の支出を抑えることが出来ればストレスが少なくお金を貯めることが出来ます。

 

先ほどの1日の生活費を思い浮かべる際には含めなかったものの、実際には支払っているお金が無意識の支出です。

例を挙げるとするならば、税金、年金、社会保険料、生命保険料、金利、通信費などが代表的です。

完璧に理解していないのであれば、そこに節約の余地があるかもしれませんね。

 

趣味や娯楽、夢や理想に投資することは、外から見れば無駄遣いに見えるかもしれません。

しかし、無駄遣いこそ贅沢であり、自分の人生を豊かにするものです。

大切なのは、ここぞというときに思いっきり無駄遣いを楽しむために、日ごろは徹底的に無駄遣いを省くことです。

 

まとめ


定期的にお金の使いみちを振り返ることは大切です。

特に意図的に使ったお金と無意識に使ったお金の区別をつけることで、無理せずにお金が貯まるようになります。

日ごろの無駄遣いを抑えることで、趣味や娯楽に思い切りお金を使うことができます。

一年の終わりにこれらを振り返り、来年に向けて賢いお金の管理を心がけましょう。