プランニングとは
最近、世間ではiDeCoやNISAなどを活用した投資の推奨や、働き方改革の一環としての副業の推進が見られます。
さらに、老後に2000万円が必要という話題も、多くの人々の関心を集めました。
しかし、これらの方法が全ての人に適用されるわけではありません。
投資をするべきか、副業をするべきか、老後にいくら必要か…答えは一人一人異なります。
これらはあくまで理想の生活を実現するための手段に過ぎません。
まずは理想の状態を明確にし、適切な手段を用いてそこにたどり着くまでの道筋を描くのがファイナンシャルプランニングです。
プランニングの基本
基本は、「今後どのような生活を送りたいですか」という質問に尽きます。
この質問に対し「一般的な生活を送ることができればそれで良い」と回答される方が多いですが、果たしてその「一般的な生活」とは具体的にどのようなものでしょうか。
結婚の有無、子どもの人数、戸建てか賃貸での生活、車の必要性、退職年齢、旅行の頻度と目的地など、皆さんが考える「一般的な生活」には様々な要素が含まれます。
まずは実現できるか否かは別にして、理想の生活をイメージしてみるところから始めてみましょう。
ゴールを設定せずに走り出してしまうと、途中で走っている理由を見失ってしまいがちです。
プランニングの手順
プランニングでやるべきことはまず、理想の状態を明確にイメージできるようにすることです。
皆さまにはそれぞれ理想の生活というものがあるはずです。
生きているうちに、したいこと、食べたい物、行きたい場所など明確な目標がある方もいるでしょう。
一方で、明確になっていない方もいるはずです。
そこで、過去の例や自分の経験から、お客様の理想の状態を一緒に考えます。
ニンジンをぶら下げるという表現がありますが、人は目標やご褒美があるからこそ頑張れるものです。
目標はぼやけているよりもはっきり見えている方が良いからです。
次に、目標を達成したい時期を設定します。
目標の設定と達成時期は前提条件なしに自由に決めます。
今からの積み上げで出来るか否かを判断してはいけません。
先にゴールを決めて、そこから逆算することが大切です。
そして、目標を達成している状態をイメージします。
どこに住んでいて、お金がいくらあって、周りにどんな人がいて、などの条件を明確にしていきます。
ここまで決まれば、あとはそこへの道筋を決めるだけです。
ここで現状を分析します。
現状のまま過ごしていて目標が達成できそうであれば、もう叶えたと同然です。
ただ、なかなかそううまくいくことばかりでもありません。
そこで、現状と目標との差を埋める手段を考えます。
この手段が前述の資産運用や副業、節約などです。
プランに沿って行動する
長期的な視点でプランを明確にできていれば、そこに向かう手段は適切なものを選択するのみです。
ところが、プランが明確になっていないと方向性を見失い、目的と手段を混同してしまう可能性があります。
手段に振り回されて結局なにも叶えられなかったという事態を防ぐためにも、プランというのは重要です。
勘違いされがちですが、一度つくったプランを変更してはいけないということは全くありません。
計画に変更はつきものですから、状況に応じて都度見直していくべきです。
そのためにも、私たちはお客様と長期間のお付き合いを続けていくことが必要だと考えています。