前回まで身近な税金シリーズとして、たばこ、お酒について伝えしてきました。
普段自動車に乗る方は最近のガソリン価格の上昇が気になっているのではないでしょうか。
実はガソリン価格にも税金がかけられています。
そこで今回は、ガソリン税についてお話ししていきます。
ガソリン税とは
ガソリン税とは、正式には揮発油税と地方揮発油税という税金の総称です。
これらの税金は揮発油税法および地方揮発油税法によって定められています。
揮発油税については1キロリットル当たり48,600円
地方揮発油税については1キロリットルにつき5,200円
合計すると、1キロリットル当たりのガソリン税は53,800円となります。
普段ガソリンスタンドなどに表示されている1リットル当たりの金額に換算すると、53.8円がガソリン税ということになります。
また、ガソリン税以外にも石油税というものがかかります。
これは石油石炭税法および租税特別措置法で定められており、1キロリットル当たり2,800円です。
1リットルあたりに換算すると2.8円が課せられていることになります。
加えて、ガソリンスタンドなどで販売されているガソリンには消費税も課せられています。
一回の給油で支払っている税金
ガソリンに係る税金がどの程度かみてみましょう。
ガソリン1リットルの価格が165円だとすると、
ガソリン本体の価格は93.4円、税金の合計は71.6円となります。
50リットル給油すると8,000円程度の料金のうち約3,500円は税金を支払っているという計算になりますね。
これだけの税金を支払っているため、税収もかなり大きな金額になります。
令和3年度予算では、
揮発油税が20,700億円
地方揮発油税が2,214億円
石油石炭税が6,060億円
になると見込まれています。
なお、徴収された税金は、揮発油税については国の一般財源として、
地方揮発油税については地方の一般財源として、
石油石炭税については燃料安定供給対策及びエネルギー需要構造高度化対策の財源として
それぞれ利用されています。
まとめ
普段何気なく使っているお金にも税金が課せられています。
大切なお金を支払っているので、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]税金の使われ方を意識[/su_highlight]していきたいですね。
こう考えると政治や選挙に興味を持つきっかけになるかもしれません。 次回はまとめ編として、ここまで紹介した3つの税金について日常生活に当てはめてシミュレーションしてみます。