2024年から日本で新しい投資制度「新NISA」が始まっています。
この制度の特徴は、一定額までの投資収益が税金から免除されることです。
この制度を使えば、税金の心配なく資産を増やすことができます。
そこで今回はNISA制度の活用についてお話していきます。
NISAとは
新NISA制度は、2024年から日本で開始されている新たな非課税投資の枠組みです。
この制度の最大の魅力は、一定の投資金額に対する投資収益が非課税となる点です。
具体的には、つみたて投資枠として年間120万円まで、成長投資枠として年間240万円まで投資すること可能です。
これにより、最大で1800万円の投資枠を活用することができる制度です。
投資収益に対する税金がかからないということは、通常より20%もお得に収益を受け取れるということです。
さらにそのお得に受け取った収益を再投資することで、資産は雪だるま式にどんどんと膨らんでいきます。
2024年からはじまったNISA制度では非課税期間が無期限のため、長い期間運用を続けるほど複利効果で得られるメリットは大きくなります。
複利効果とは
複利効果は、投資において非常に重要な概念であり、長期間にわたる投資の効果を大きく増幅します。
複利とは、投資から得た利益が再び投資され、元本と共に成長することを指します。
この効果により、時間と共に資産は指数関数的に増加し、最初に投じた資本以上の大きなリターンを生み出す可能性があります。
例えば、年間7%の利回りで投資を行った場合、最初の年の利益は元本の7%ですが、翌年以降は利益にも利益が付くため、成長率は加速します。
この加速は時間が経つにつれて顕著になり、特に長期間にわたって投資を続けることで、その効果は大きなものになります。
例えば100万円を運用して1年後に増えているのは7万円です。
ところが、50年後には同じ100万円から生まれた収益とあわせて1年間に193万円も増えるのです。
このことからもわかるように、たとえ投資額が少なくとも、時間を味方につけることで複利の力を最大限に活用することができます。
このため、特に若い世代は早期から投資を始めることで、長期的な資産形成に大きな追い風となります。
ジルとジャックの物語
複利効果の力を具体的に理解するためには、投資業界で良く語られるジルとジャックの物語が参考になります。
ジャックは18歳から毎年50万円を8年間投資し、その後は追加投資をしませんでした。
一方ジルは26歳から始めて、毎年50万円を40年間投資し続けました。
一見すると、ジルがより多く投資しているように見えます。
ところが驚くべきことに、複利効果のおかげで長期間にわたって投資を続けたジャックの資産が、最終的にはジルのそれを上回る結果となります。
65歳時点でジャックの資産は2憶5878万円、ジルの資産は2億2129万円と約3000万円もジャックが上回るのです。
これは、複利効果が時間の経過とともに大きな力を発揮することを示しています。
この例では毎年約10%で運用しているという前提なので現実的とは言い切れませんが、長期間投資をし続けることの価値を示していることは間違いありません。
NISA制度を活用するには、いち早く運用を始め、可能な限り長期間運用し続けることで最大限の効果を発揮します。
まとめ
新NISAは、長期的な資産形成に役立つ強力なツールです。
複利効果を活用することで、少額の投資も時間とともに大きく成長します。
ジルとジャックの物語からもわかるように、小さい金額でも長く運用し続けることで複利効果が大きく働きます。
将来に向けていち早く行動することが大きな違いとなるのです。