旅行をもっとお得にもっと楽しめたら良いなと思いませんか。
ふるさと納税に続き、地方自治体を支援し、地域経済を活性化させる新しい仕組みが注目を集めています。
この制度を利用すれば、訪れた地域を支援しながら特別な体験や返礼品を得ることができます。
そこで今回は旅先納税についてお話していきます。
旅先納税とは
「旅先納税」とは、旅行者が訪れた地域に寄付を行い、その地域の発展に貢献する納税制度です。
この制度は、地域の観光資源や特産品の魅力を再発見し、地域経済の循環を促進することを目的としています。
似たような制度にふるさと納税があり、そちらの知名度は高いので利用している方も少なくないでしょう。
旅先納税では、寄付額に応じて30%分の電子商品券を受け取ることができます。
電子商品券は自治体によって様々な利用方法があり、名産品を食べるもよし、宿泊施設をグレードアップするもよし、ワカサギ釣りや果物狩りなどのアクティビティを楽しむもよしと旅の楽しみがひろがるようになっています。
ふるさと納税は納税から返礼品が届くまでに一定の時間が必要な場合が多いです。
一方で旅先納税では、これから訪れようとしている街はもちろんのこと、今訪れている街を対象にすることも可能です。
寄付はスマホから5分ほどで簡単にできます。
そして電子商品券はその場で受け取ることができるため、そのまますぐに使うことができるのも魅力のひとつですね。
また、1円単位で使えるため、いくつかのお店や施設で分けて使うことも可能な点はふるさと納税よりも利便性が高いと言えます。
寄付できる上限額を事前に確認する必要があるのはふるさと納税と同様ですが、居住者はその自治体で制度を利用できない場合もある点も注意が必要です。
旅先納税を導入している自治体
令和元年に岡山県で導入されてから徐々に増えており、現在では北海道、秋田県、長野県、埼玉県、山梨県、石川県、京都府、兵庫県、島根県、岡山県、香川県、沖縄県の市町村が旅先納税を取り入れています。
また、札幌市は「さっぽろ圏e旅ギフト」と称して周辺の10市町村と連携しての利用を開始しています。
そのため、札幌市、小樽市、岩見沢市、江別市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町の飲食店や宿泊施設206店舗で利用が可能です。
同様の近隣自治体との連携は京都府北部の7自治体(福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町)でも、海の京都と題して「海の京都コイン」を発行しています。
旅先納税の利用方法
旅先納税を利用するには、寄付をしたい自治体の公式ウェブサイトから寄付の手続きを行います。
寄付金額に応じて選べる返礼品が用意されており、寄付者の興味や好みに合わせて選択することができます。
手続きはオンラインで完結し、寄付後は確定申告を通じて税控除の適用を受けることも可能です。
ただし、返礼品の内容や寄付の条件は地域によって異なるため、事前に情報を確認することが重要です。
JAL主催の旅先納税紹介キャンペーンを利用すると更にお得に活用することができます。
3月3日までに紹介された方が1万円以上の旅先納税をすることで、紹介した人にもされた人にもJALの500マイルまたは500円分の電子ギフトが贈呈されます。
旅行が好きな人に教えてあげたり、一緒に旅行をする予定の人に教えてあげたりしてお得に旅行を楽しみましょう。
まとめ
旅先納税は、ただの観光を超えた新しい旅の形を提案しています。
この制度を利用することで、旅行を通じて地域社会に積極的に関わり、貴重な体験を得ることができます。
次の旅行では、旅先納税を通じて訪れた地域に小さな恩返しをしてみてはいかがでしょうか。
きっと、旅の思い出がより一層深いものになるはずです。
【参考資料】
旅先納税公式サイト:旅先納税
さっぽろe旅ギフト:加盟店舗一覧
JALふるさとプロジェクト:旅先納税ご紹介キャンペーン