新年あけましておめでとうございます。
今年も皆様にお金に関する情報を、なるべく分かりやすくかみ砕いてお届けしてまいります。
ふわっとなんとなくイメージが出来てお金の知識に興味を持っていただければ幸いです。
今回は先日年末ジャンボの結果が発表されたばかりの宝くじについてです。
宝くじの歴史
今日のような近代的宝くじは15世紀半ばのオランダで始まったとされています。
日本に目を向けると、江戸時代の1624年頃に現在の大阪府である摂津国の箕面山瀧安寺というお寺が起源です。
正月の元旦から7日までに参詣した人が自分の名前を書いた木札を唐びつの中に入れ、7日に寺僧が3人の当選者を選び出して福運のお守りを授けたことが始まりでした。
当時は当選しても手にはいるのはお守りのみでしたが、やがてそこに金銭が結びつき、町に流行していきました。
ところが、1842年の天保の改革によって幕府に禁止されてしまいます。
以来、しばらく発行されませんでしたが、戦後の1945年10月に戦後の激しいインフレ防止の他の浮動購買力吸収の必要性が大きくなったので、「宝くじ」という名前で政府第一回宝籤を発売することになりました。
そこから日本万国博覧会、札幌冬季オリンピック、沖縄海洋博覧会等の国家的行事に協賛するかたちや、災害の復興にかかるかたちで宝くじは発展していきます。
ちなみに、賞金は開始当初は10万円(現在の価値で哉う1,900万円)でしたが、今では1等前後賞で10億円まで跳ね上がっています。
もし宝くじが当たったら
[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]宝くじの当選金は非課税[/su_highlight]なので所得税がかかりません。
当せん金付証票の当せん金品については、所得税を課さない。
昭和二十三年法律第百四十四号当せん金付証票法第13条より
つまり、10億円が当たった場合は10億円が手にはいります。
参考までに、年収10億円の会社員がいたら手取りはいくらになるでしょうか。
配偶者と子供2人を扶養しているとすると、所得税で約4億4,000万円、住民税で約9,900万円がかかります。
さすがにこのレベルの収入があれば節税措置はとっているはずですがここでは置いておきます。
その他年金や健康保険等を控除すると手取りの金額は約4億5,300万円程度です。
つまり[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]年収10億円の会社員の給料2年分以上のお金[/su_highlight]が口座に振り込まれるということです。
もう少し現実的な例えをすると、年収500万円の会社員の手取り額は約400万円です。
つまり、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]手取り額で比較すると250年分のお金[/su_highlight]が手にはいるということになります。
勤続年数が40年と考えると、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]孫の孫のその孫の世代[/su_highlight]まで暮らせる計算ですね。
なんとも夢のある話ですが、実はアメリカでは宝くじの高額当選者の70%が自己破産しているそうです。
どれだけ多くのお金があっても、きちんと計画を立ててお金を守らないとすぐに無くなってしまうのですね。
ちなみに筆者は学生時代から毎年、年末ジャンボを連番3枚のみ購入しています。
来年こそはきっと1等前後賞が当たると信じて。
まとめ
お正月真只中ということで、夢のあるお話をお届けしました。
残念ながら現実的にはそう上手くはいかないものです。
正しいお金の知識を身につけてコツコツと資産を形成していきましょう。
皆様の夢を叶えるための資産形成の一端を担えるように、今年も努力していきます。