S&P500

最近お客様からの相談でS&P500という単語がよく登場するようになりました。

今まで資産運用に見向きもしなかった方々が興味を持つのは良い傾向だと思います。

NISAiDeCoが広く浸透してきた結果でしょうか。

そこで今回は注目を集めているS&P500についてお話ししていきます。

 

S&P500とは


S&P500とは、米国の代表的な株価指数の1つです。

ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を時価総額比率で加重平均しています。

採用されている銘柄は時価総額順に組み入れ比率が決定されるため、はグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン等の勢いのあるIT企業が現在は上位を占めています。

[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]インデックス運用の代表的な投資先[/su_highlight]として注目されていますね。

日本でいうところの日経平均株価と同じようなものだとイメージしていただいてかまいません。

NISA等を活用して全額S&P500だけに投資していれば良いという意見も散見されますが、果たしてそれはどうなのでしょうか。

まず、過去からの推移を見てみましょう。

過去50年の推移を見てみると、大きな方向性としては右肩上がりなのが分かりますね。

アメリカを中心とした世界の[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]経済成長と共に米国株式市場が成長している結果[/su_highlight]が反映されているといえます。

では次に、直近20年に注目してみましょう。

2001年から20年間の推移は下図の通りです。

1,500ポイント近辺から足元では4,500ポイントまでおおよそ3倍近く上昇しています。

過去5年で見ても約2倍に上昇しているのがわかりますね。

この状態では[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]S&P500に投資していればお金が増える[/su_highlight]、と言いたくなる気持ちもわかります。

ここで、別の20年間を切り取ってみましょう。

1990年から20年間の推移は下図の通りです。

上値は1,500ポイント近辺から、800ポイントを下回る上下変動を繰り返しています。

これは最大で[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]資産が約47%も減少した可能性[/su_highlight]があるということですね。

市場に値動きがあるのは当然ですが、高値掴みしてしまった場合は資産を半分近くに減らしてしまうことになります。

言われてみれば当たり前のことですが、相場は[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]上がることがあれば下がることもある[/su_highlight]のです。

 

安定志向の投資方法


大切なのは分散投資をしていくことではないでしょうか。

まずは購入するタイミングを分散します。

以前の記事でご紹介したように、期間を分散して投資することが出来れば、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]値動きの激しい相場であってもだいたい平均値で買い付けが出来る[/su_highlight]ことになります。

ただ、結婚や住宅の購入、お子様の学費等、お金を使いたいタイミングで購入値より相場が下がっていた場合は解約しても損してしまうので困ってしまいますね。

そこで期間だけではなく投資先を複数に振り分けてみましょう。

この先何がどうなるのかなんてわかる人はいません。

米国の株式と関連がない、もしくは相反する値動きをする複数の投資先に投資していれば、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]お金を使いたいタイミングでどれかはお得[/su_highlight]になっている可能性が高いです。

とりあえず投資をしてみるというのもきっかけとしては良いと思います。

ただ、人生のプランに沿って出口を考えたうえで投資することが出来れば、より実践的な資産運用になるのではないでしょうか。

 

まとめ


投資先としてS&P500を否定するつもりは毛頭ありません。

ただ、いま盛んに推している方々も、下落相場になると掌を返す可能性が十分考えられます。

大切なのは、使いたいときにお得に使える選択肢を増やすことです。

お金は貯めるためではなく、使うためにあるはずですから。