VIX指数

今日はリクエストをいただきましたのでVIX指数についてのお話です。

別名を恐怖指数とも呼ばれる金融業界では代表的な指標の一つですがご存知でしょうか。

最近話題になっているこの指標についてその概要をお伝えしていきます。

 

VIX指数とは


VIX指数とはVolatility Index(ボラティリティ インデックス)の略称です。

Volatilityというのは、算出方法は複雑なためここでは割愛しますが、値動きの大きさを表すものです。

市場関係者の間では「ボラ」と略して呼ばれることも多く、値動きが激しければ「ボラが高い」、安定していれば「ボラが低い」と表現されます。

金融市場における「リスク」については以前の記事で「不確実性」だとお話ししていますが、「ボラが高い」=リスクが大きいと言い換えることも出来ます。

また、Indexとは、インデックス運用でも使われる言葉であり、指標という意味です。

つまり、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]VIX指数とは価格変動の大きさを表している指標[/su_highlight]なのです。

 

VIX指数の算出には、今後30日間のS&P500の予想変動範囲が用いられています。

S&P500というのは、アメリカにおける日経平均のようなものだと認識しておいてください。

アメリカの株式市場の全体的な動きを表しているというイメージです。

また、現在の世界経済の中心はアメリカです。

これらのことから、VIX指数は[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]世界経済の変動予想を反映する指標[/su_highlight]だと言えます。

 

恐怖指数


変動予想を反映しているということは、投資家の心理を反映しているものだと考えることも出来ます。

この先30日間にアメリカの株価が大きく動くと考える人が多ければ多いほど、VIX指数の値は高くなります。

大きく動くと考える人が多い=不安定だと考える人が多い=先行きが不透明で不安である人が多い

ということから、恐怖指数と呼ばれるのです。

過去の推移を見てみると、[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]有事の際には高い数値[/su_highlight]をとっていることが分かります。

Google Financeより取得、一部追記

 

また、統計的にVIX指数とS&P500は負の相関関係があります。

負の相関関係があるということは一方が上がれば他方は下がるということです。

[su_highlight background=” #ffff00 ” color=”#000000″ class=””]相関が低い物や負の相関があるものを併せ持つことは選択肢を増やす[/su_highlight]ことに繋がります。

選択肢が増える事で、リスクを分散して安定的な資産を構築することが出来ますね。

 

まとめ


インデックス運用が世界経済への順張りだとしたら、VIX指数への投資は逆張りと言えます。

選択肢が多ければ多いほど、それが相反するものであればなおさら、対応できる幅が広がるのは自明の理ですね。

ご自身の状況・ライフプランにそってバランスよく資産を構成していくことが大切です。

何が起こっても順応できるように準備をしておきましょう。